6/27 フレイルについて
- yuuaihoumon21
- 2022年6月27日
- 読了時間: 3分
おはようございます。熊本市北区の訪問看護ステーション優愛です。
昨日今日と晴れて暑いですね。今週はずっと晴れの予報が出ています。しかも30度越えばかりです。熱中症対策をして過ごしましょう。

今日は最近耳にするフレイルについてお話します。
フレイルとは、わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。
フレイルは、厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。
フレイルの基準には、さまざまなものがありますがFriedが提唱したものが採用されていることが多いです。Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。
1体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
2疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
3歩行速度の低下
4握力の低下:利き手の測定で男性26㎏未満、女性18㎏未満の場合
5身体活動量の低下
フレイルの状態になると、死亡率の上昇や身体能力の低下が起きます。また、何らかの病気にかかりやすくなったり、入院するなど、ストレスに弱い状態になっています。例えば健常な人が風邪をひいても、体の怠さや発熱を自覚するものの数日すれば治ります。
しかし、フレイルの状態になっていると風邪をこじらせて肺炎を発症したり、怠さのために転倒して打撲や骨折をする可能性があります。また、入院すると環境の変化に対応できずに、一時的に自分がどこにいるのかわからなくなったり、自分の感情をコントロールできなくなることもあります。転倒による打撲や骨折、病気による入院をきっかけにフレイルから寝たきりになってしまうことがあります。
フレイルの状態に、家族や医療者が早く気付き対応することができれば、フレイルの状態から健常に近い状態へ改善したり、要介護状態に至る可能性を減らせる可能性があります。
フレイル予防には、「運動」「栄養・口腔機能」「社会参加・こころの健康」の3つをバランスよく実践することが大切で、フレイルと低栄養との関連は極めて強く、早期からの予防が求められます。
今日はこのくらいで。当ステーションは医療保険、介護保険どちらの利用可能。小児から高齢者、医学的管理の必要な方、難病など様々な方に対応しております。お気軽にご相談ください。
では、本日もご安全に。行ってらっしゃい。
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