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7/6 脳梗塞の症状、ACT‐FASTキャンペーンについて

おはようございます。熊本市北区の訪問看護ステーション優愛です。

台風は熱帯低気圧に変わりましたが、引き続き雨には注意が必要です。


今回は前回の脳梗塞の続きで脳梗塞の症状についてです。

皆さんは「ACT-FAST(アクトファースト)キャンペーン」をご存知ですか?

「顔の左右が非対称になる(Face)、手が上がらない(Arm)、言葉がしゃべれない(Speech)。これらの症状があったら、すぐに救急車を呼ぼう(Time)」というもので、脳梗塞の治療法である血栓溶解療法を、できるだけ多くの人に実施できるようにするためのキャンペーンです。なぜ「ACT-FAST」が大事なのか? それは後ほどご説明します。

●脳細胞は1度死ぬと再生しない

脳細胞は1度死ぬと再生することはありません。

 脳梗塞は脳の血管が詰まる病気です。 動脈硬化などで血管内腔が塞がり、その先の脳細胞に血液が送れなくなると脳細胞は酸素欠乏と栄養不足になります。この状態を「脳虚血」といい、これがしばらく続くと脳細胞は死んでしまい、脳梗塞になります。

 そして、脳細胞は1度死ぬと再生することはありません。最近一部の細胞で再生する可能性が指摘されましていますが、特殊な場合に限ります。

障がいを受けた脳の場所が「運動」に関係があれば「運動麻痺」が起こり、「感覚」に関係があれば痺れなどの「知覚障害」が、「言語」に関係があれば「言語障害(失語)」が起こるというように、梗塞の場所によりいろいろな形で症状が出てきます。

脳梗塞には、動脈硬化によって脳動脈が徐々に狭くなって最終的に閉塞する「脳血栓」と、

脳以外の主に心臓でできた血の塊(血栓)が、血液の流れにのって、脳動脈に達し血管内腔を塞いでしまう「脳塞栓」に分けられます。

脳塞栓の多くは、心房細動が原因です。

 「顔(Face)・腕(Arm)・言葉(Speech)」は救急隊員が脳卒中を見分ける尺度にしている症状です。

先にご紹介したように、「顔(Face)・腕(Arm)・言葉(Speech)」に時間(Time)を加えて、ACT-FAST(アクトファースト)と覚えてください。

いかがだったでしょうか?上記の症状がでたらすぐに救急車を呼びましょう。

では、本日もご安全に。行ってらっしゃい。

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